2010年4月11日日曜日

AviUtlを使った動画編集のメモ

以前、ゲームのプレイ動画をYouTubeにアップロードしました。

この動画はいくつかのシーンをつなげて1つの動画にしています。 その編集手順をメモしておきます。 我流なので参考にならなかったり、参考にしてはいけなかったりするかもしれませんが、一応投稿です。

動画の編集にはAviUtlを使っています。 配布サイトは、

AviUtl本体と拡張編集Pluginを入手します。

fcopyというプラグインも使っているので別途入手します。

なんというか、Firefoxで見ると文字が表示されないので不安になるサイトですね。 Ctrl+Aで反転させると見えます。 IEで表示したらMIDI音楽が流れてビックリしました。 サイト別のプラグイン一覧から「ICZの剣」さんのリストに行くとフレームコピー(ファイル名 : fcopy.auf)というのがあります。 H_Kasaharaさん作のやつです。 アーカイブへのリンク先が「http://ほにょふにゃ/moviefile/..%5Cfile%5Cplugins%5Cfcopy.zip」の様になっています。 IE以外で落とすときは「%5C」をスラッシュに置換してアクセスしましょう。

AviUtlとプラグインは付属のドキュメントを見てインストールです。 準備が終わったら動画をキャプチャーします。 キャプチャーにはふぬああ+Huffyuvを使っているんですが、そちらの説明はめんどくさすぎるので割愛です。 適当にキャプチャーしましょう。

適当にといっても気にとめておく事はあります。 ネタの前後10秒~20秒くらいは余分に録っておいた方が良いです。 字幕やナレーションを入れるときに楽になります。

ネタの前に余裕があると、タイトルやネタの説明などを入れるときに文字をのせるだけで済みます。 タイトルを作るときは、最初の5秒をセピア調や白黒にして大きめの文字でタイトルを書くだけでそれっぽくなります。 「凝ったタイトルを作る気はないけどそのままじゃ少し寂しい」ってときにいいかも。

ネタの後は一言入れるためや、フェードアウトなどのエフェクトのために録っておきます。 電話で話していてブツっと切られると嫌な感じがしますが、投稿動画でも同じです。 ネタだけ見せて突然終えるのではなく、少し余裕を持たせましょう。 面倒でなければ最後にフェードアウトなどを入れます。 ゲーム系の動画のときはネタの操作が終わった直後に気を抜かないように心がけます。 リザルト画面とかがあるならそこで待機して10秒くらい余分に録っておきます。 動物系の動画のときは...どうしようもない事もあるかと思いますが、気をつけましょう。

複数のシーンをつなげて1つの動画を作るときに切り替えエフェクトを入れたくなることもあります。 それには1秒くらいあれば十分です。 ネタが終わった直後にブツっと切れてなければ大丈夫。

材料の動画が揃ったら、字幕を入れるタイミングを考えながら、AviUtlで必要なフレームだけを取り出して別のaviファイルに出力しておきます。 後でコメントを増やしたくなったときのために元動画は取っておいた方が良いです。 自分の動画ではあまり良くできていないのですが、字幕の文字数と表示時間の調節に気をつけましょう。 「内容が分かっている自分が1回しか読めない」では表示時間が短すぎます。 初めて動画を見た人はまともに読めません。 2~3回読めるくらいの長さで。

編集が必要ない場合でも、ふぬああでキャプチャーした動画をそのままYouTubeにアップロードするとエラーになることがあります。 最初のヌルフレームのせいかもしれませんが、詳しいことは確認していません。 とりあえず、そのまま投稿する場合でもふぬああした動画は最初の数フレーム削って別ファイルに出力します。

材料の加工が終わったら、ベースとなる黒画面、無音のaviファイルを作ります。 ベース動画の上に各シーンの素材動画を盛って編集します。

ベース動画作りはまず、材料動画のファイルから適当な動画を選んでコピー、ファイル名を「tmp1.avi」に変更します。 tmp1.aviをAviUtlで開いて黒画面、無音にします。

「設定」メニューから「拡張編集の設定」をクリック。 拡張編集のダイアログを出します。 動画と同じサイズの黒で塗りつぶした画像ファイルblack.pngを作成、レイヤー1にblack.pngをドラッグ&ドロップします。 レイヤー2を右クリックして「音量の調整」のフィルタオブジェクトを追加。 音量レベルを-256にします。

動画の全フレームが黒くなるように区間を調整します。 最後のフレームだけそのままにならないように注意です。 それをtmp2.aviとして出力します。 これで黒画面、無音の動画ファイルができました。

tmp2.aviは長さが十分ではないので、フレームコピーをして増やします。 いったん編集中の動画を閉じてtmp2.aviを開きなおします。 全てのフレームが選択されているのを確認して、「設定」メニューから「フレームコピーの設定」をクリック。 「選択範囲を表示フレームに挿入」を何度か押して十分な長さの空動画を作りましょう。

適当に720x480で7分半の空動画を作ったら2GBになりました。 可逆圧縮とはいえデカいです。 容量の無駄かも。 HDDの空きに注意です。 base.aviとして出力します。 編集中の動画を閉じて、いらなくなったtmp?.aviは削除。

base.aviを開いて、素材を盛る作業を開始します。 「設定」メニューから「拡張編集の設定」をクリック。 拡張編集のダイアログを出します。

レイヤー1に1つ目のシーンをドラッグ&ドロップします。 自動的にレイヤー2に音が登録されます。 絵と音は連動しています。 絵をドラッグして1フレーム目に持っていきます。

レイヤー3にタイトルの文字を入れます。 レイヤー3を右クリックして「メディアオブジェクトの追加」→「テキスト」のメニューを選択します。 背景によっては縁をつけた方が見やすくなります。 テキストなどのオブジェクト設定ダイアログを閉じてしまったときは、レイヤー上のオブジェクトをダブルクリックすればまた開けます。

タイトル以外の字幕も同様にテキストオブジェクトを使います。 文字サイズは大きめにしましょう。 文字がメインのwebページと同じ様なサイズにしてしまうと、動画を見ながら字幕を追えません。

同じ書式の字幕を作るときはコピー&ペーストすると楽です。 場合によっては、ペーストした字幕がカーソル位置より後ろの方にできてしまう事があります。 注意しましょう。 具体的には、長いオブジェクトを縮めてから隙間にコピー&ペーストするとそうなります。 字幕に限らずオブジェクトをコピー&ペーストするときは、空いているレイヤーにペーストしてから目的のレイヤーに移動しましょう。 ペーストしたオブジェクトの行方不明を防げます。

タイトルにエフェクトを入れるときは字幕より上のレイヤーにオブジェクトを作ります。 文字にエフェクトかけても仕方がない。

1つ目のシーンの編集が終わったら、2つ目のaviファイルを同様にドラッグ&ドロップで追加します。 シーン1の直後に移動しましょう。 拡張編集のオブジェクトはスナップするので切れ目とかは気にしなくても大丈夫です。

シーン1とシーン2の間にシーンチェンジオブジェクトを作ります。 拡張編集のシーンチェンジは絵にしか影響がないので音は手作業でフェードアウト、フェードインさせます。 色々方法がありますが、例の動画を編集したときの方法を説明。 まずはシーン1の音オブジェクトのフェードアウトを始めるところにカーソルを合わせます。 メインウィンドウのスクロールバーや拡張編集ダイアログの目盛、キーボードの十字キーを使ってカーソルを動かしましょう。

上の画像では見やすいように多めにとってますが、5~10フレーム程度で十分です。 最後の5フレームをフェードアウトに使うなら「シーン1の最後のフレームにカーソルを合せてからキーボードの左キー4回押す」とかでカーソルを合わせます。

音声ファイルダイアログのフレーム表示のところを右クリックして中間点を作ります。

フェードアウトさせたい区間が選択されていることを確認して...

音量ボタンを押して音量変化の選択メニューを出します。 直線移動を選択。 変化後の値(右側)が設定できるようになるので0.0にします。

これでフェードアウトの設定は終わり。 同様にシーン2先頭の音量を、無音から始まってフェードインするように設定します。

音のフェードアウト、フェードインの設定が終わったら、レイヤー3を右クリックしてフィルタオブジェクトのシーンチェンジを追加します。 シーンチェンジの開始フレームはシーン1フェードアウト開始のフレームに、シーンチェンジの終了フレームはシーン2フェードイン終了のフレームにあわせましょう。 スナップするので微調整はいりません。

シーンの分だけこの作業を繰り返します。

動画の最後には適当な〆エフェクトをかけましょう。 今回はフェードアウトの仕方を説明します。

音は上に書いた、各シーンの終わりと同様です。 絵のフェードアウトはaviutlの基本機能にありません。 自分でやる必要があります。 適当なプラグインをダウンロードして使うか、真っ黒な画像ファイルを用意して透明度の調節をするのが一般的だと思います。 微妙に面倒です。

今回はベースに黒画面、無音のaviファイルを使っているのでラストシーンの透明度を調節するだけでフェードアウトさせられます。

...普通にやるときとあまり手間は変わりませんね。 まずは絵と音のフェードアウトを開始するフレームに中間点を追加します。

音はいつもの通り設定。 絵は透明度0(普通に表示)から透明度100(完全に透明)まで変化させます。 ベースが黒なので、徐々に透明になってベースが見えてくればフェードアウトの効果があります。

真っ黒な画像ファイルを使う場合は逆に透明度100→0に変化させればOKです。 絵より下のレイヤーに追加しましょう。

ベースの空動画を長めに用意してあるので要らないフレームが余っています。 メインウィンドウでフェードアウト後のフレームを削除します。 余韻を残したければ真っ黒な画面を10秒程度残しても良いでしょう。 これで編集終了です。

編集が終わったらファイルメニューからAVI出力をします。 選択中のフレームしか出力されません。 全フレームを選択してから出力しましょう。

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