2011年7月3日日曜日

VirtualBoxとUbuntu

ちょっとLinuxを使う用事があったので古い小型PC(vaio type U)にUbuntuを入れて使っていました。 先日新しいPCを手に入れたので、「vaio type Uより新PCでエミュレートした方が軽いんじゃないか?」と思ってVirtualBoxをインストールしてみました。

ホストPCとなる新PCの環境は、

  • CPU : Intel Core i7-2600
  • メモリ : 8GB
  • グラフィックカード : GeForce GTX 560(1GB)
  • OS : Windows7 home

これに、少し前に落としたVirtualBox 4.0.8をインストールしました。 インストール中の表示は英語です。 「日本語化について調べて出てくるかなぁ?」などと考えてたんですが、本体を起動すると日本語になってました。

VirtualBox上で動かすOSは「Ubuntu 11.04 日本語 Remix」です。 オフィシャルサイトには「VirtualBox用仮想マシン」とかいうのもあったんですが、古いバージョンだったのでやめました。 サポートとっくに切れてるし。

バーチャルマシンの設定はちょっと奮発気味(詳細のメモは忘れた)にしました。 確かCPU3個とかVRAM64MBとかだったかな? Ubuntuのオフィシャルサイトからubuntu-ja-11.04-desktop-i386.isoを落としてきてインストール開始。 道なりに作業すれば良いかと思ったら、意外と躓きました。

躓いたのは初回起動時、インストールメディアの選択でUbuntuのisoファイルを直接指定するところ。 リストにはホストPCの光学ドライブしかありませんが、右側のフォルダアイコンのボタンからisoファイルを直接選択できます。 で、isoファイルを選択するとフリーズ。 バーチャルマシンを強制終了してやり直し。

インストールメディア選択のところでisoファイルなしで起動して、バーチャルマシンのBIOSがブートエラー表示をしたのを見てからisoをマウント → バーチャルマシンリセットをしたらインストーラのブートはできました。 そして途中でUbuntuのインストーラがフリーズ。 遠慮気味な設定でやり直したら「インストーラがクラッシュ」との表示が出たけどUbuntuは起動しました。 酷使するわけじゃないし、しばらくこれで使ってみますか。

Ubuntuが起動したときのバーチャルマシン=ゲストPCの環境はこんな感じ。

  • プロセッサ : 2個
  • メモリ : 2GB
  • VRAM : 32MB

起動後のアップデートでOfficeなどいくつかのインストールが不完全とのダイアログが出ました。 OfficeソフトはホストのWindows上で使うからいらないんですけどね。 一応アップデートです。 その後Officeを立ち上げても不具合は見当たりませんでした。 何か不具合は残っているかもしれませんが、日本語入力など大事な機能は普通に使えるようです。 次は適当に設定を...

前の投稿を参考にimaxima関係のパッケージをインストール。 OSのアップデートが終わってからは不具合とかは出てきませんねぇ。

バーチャルマシンのモニタのサイズを変更したら、指定サイズに比べてバーチャルマシンのウィンドウがずいぶん大きくなりました。 何かと思ったら、ホストのWindows7の文字サイズの影響を受けているようです。 コントロールパネル → デスクトップのカスタマイズ → ディスプレイで文字サイズを大きくしているせいかな? そういえば、VirtualBoxのウィンドウもその中身もずいぶんにじんでいます。 直す方法を探すと、こんなページがありました。

exeファイルのプロパティ→互換性タブで設定「高DPI設定では画面のスケーリングを無効にする」をチェックするといいらしい。 が、VirtualBoxのインストールフォルダにあるexeファイルでこの設定をいじれるものがありません。 「どうすればいいんだ?」とホストPCのwindows7の画面設定を適当にいじったら、問題なかった他のアプリまで影響を出してしまいました。 で、あわててデフォルトの設定(DPI=100%など)に戻し、普段使っているサイズ(DPI=150%)に再設定したら元に戻りました。 なぜかVirtualBoxはスケーリングされなくなりました。 結果オーライだけど、どういうことだろう? 詳しく調べずにやったから、よく分からりません。

まぁ、いいか?

あとは、ホストPCとゲストPC間でのフォルダの共有を設定します。 共有の設定については、このページを参考にしました。

GuestAdditionsというものを使うらしい。 参考サイトの通りにやれば設定は簡単でした。

実際に共有フォルダを使ってみると、ゲストのUbuntu上だと、共有フォルダ上で編集作業はできないようです。 ゲスト⇔ホスト間は他の場所で編集してから共有フォルダにコピーしてやり取りすることになりそう。 よく調べずに使ったけど、GuestAdditionsは共有の設定だけのものでは無いようですね。 ゲスト上のモニタの設定も変更できるようになり、インストール直後は使えなかったシームレスモードも有効になりました。 その他にもいろいろと使えるようになっているんでしょう。 多分。

ゲストPCのモニタサイズは、シームレスモードじゃなくてもホストPC上のVirtualBoxのウィンドウサイズと連動するみたいですね。 ウィンドウサイズ固定だと置く場所に困ることがあるので、これは便利です。

肝心のUbuntuの使用感について。 さすがにUnityは使えないけど、OfficeソフトやFirefoxは通常利用なら実機と同様に使えました。 Ustream見ながらOfficeで作業とか普通にできます。 ホストPCでもFirefox立ち上げてたけど問題ありませんでした。 バーチャルマシンは「Windowsだと設定が面倒なLinux系のソフトを使うとき専用に」と思っていたのでそこまでの性能は要らなかったんですけどね。 あきらかにvaio type Uよりも快適です。 しばらくはtype Uの出番はないかな? またトラブルが発生するまでさようなら、type U。

あ、一通り使ってから、VirtualBox 4.0.10にバージョンアップしました。 VirtualBoxのバージョンアップは普通なんですが、GuestAdditionsのアップデート方法が分かりにくかったですね。 VirtualBoxのバージョンアップ後にUbuntu立ち上げると「GuestAdditionsアップデートしなさい」メッセージが表示されます。 その表示時間が短くって読めませんでした。 結局、最初にGuestAdditionsをインストールしたときと同じで、バーチャルマシンのVPCウィンドウのメニューからデバイス → GuestAdditionsのインストールを選んで後は流れでOKでした。