2012年11月13日火曜日

「温泉県」はいいけど「おんせん県」はダメ

ネットニュースの見出しを適当に眺めていると、おんせん県の文字がありました。

「大分県がおんせん県の名称の商標登録を特許庁に申請した」との事。

私は大分県民ではないし、大分に観光に行く予定もないのでどうでもいいんです。 でも、今は平仮名で「おんせん県」って書くのは止めた方がよいでしょう。 温泉県っていうキャッチフレーズの是非はともかく、漢字で書くべきです。 10年後ならどっちでもいいかもしれないけど、今は漢字で書かないとダメ。

最初はネットニュースの見出しを斜め読みしていたんで一字一句をきちんと読んでいませんでした。 正直、「おんせん県」ではなく「おせん(汚染)県」に見えたんですよね。 国内ニュースの一覧にあったのでドキッとしました。

専門家じゃないのでこの考えが当たっているかは分かりませんが、どんな文字でも字の形や種類を見てすぐ、脳が意味解釈をする前段階でイメージの振り分けみたいなのがあると思うんですよ。 表意文字の漢字はその段階での振り分けが大きく働きます。 「温泉県」という字面を見て汚染と間違えることはありません。 しかし、表音文字の平仮名は振り分けの影響が小さく、意味解釈が進むまで振り分けが行えないのではないでしょうか? つまり、「おんせん」と「おせん」を見間違える可能性があります。 前後の文脈を見て初めて見間違いに気付いたり、間違えたまま読み進められたり ... 今回のケースでは不謹慎ネタで使われる可能性も否定できないでしょう。

「なんでも平仮名で書けば親しみが湧く」というような風潮がありますが、ブランドイメージにそこまで影響するとは思えません。 「漢字にしたら広報ができない」なんて事はないので、見直すべきです。