2013年10月21日月曜日

ubuntuでgoogle chromeの複数のプロファイルをランチャーに登録

とりあえず次のサイトを参考にメモ。

ubuntu13のランチャーは「適当な名前.desktop」というテキストファイルに設定を書いてドラッグ&ドロップをすれば好きなアプリケーションやスクリプトを登録できます。 左クリックをしたとき普通に立ち上がる設定の他、右クリックメニューにコマンドラインオプションを変えて起動させるものなどを登録することができます。 それを利用して、ランチャーのgoogle chromeの右クリックメニューにサブプロファイルで起動するためのメニューを登録してみました。

手順は次の通りです。

  1. とりあえずgoogle-chromeを実行してランチャーメニューで右クリック、ランチャーに登録。
  2. google-chromeのプロファイルをコピーしてサブプロファイルを作る。 デフォルトプロファイルは/home/ユーザ名/.config/google-chrome/Default。 DefaultディレクトリをコピーしてSubなどの名前のフォルダを作ればよい。
  3. 全ユーザ共用のgoogle-chrome.desktopは/usr/share/applications/にある。 そのまま使うのはマナー違反なのでホームディレクトリにコピーして使用する。 コピー先は/home/user/.local/share/applications/google-chrome.desktop
  4. コピーしたgoogle-chrome.desktopの右クリックメニューの部分を書き換え(後述)てサブプロファイルで起動できるようにする。 .desktopファイルのアクセス権に実行権限を追加。
  5. 最初に登録したアイコンをランチャから消す。 ランチャでアイコンを右クリックして右クリックメニューの「Launcherへの登録を解除」を選択。
  6. ホームディレクトリのgoogle-chrome.desktopをランチャにドラッグ&ドロップ。

google-chrome.desktopはこんなふうに書き換えました。

# ~/.local/share/applications/google-chrome.desktop 要実行権限
[Desktop Entry]
Version=1.0
Name=Google Chrome
# Only KDE 4 seems to use GenericName, so we reuse the KDE strings.
# From Ubuntu's language-pack-kde-XX-base packages, version 9.04-20090413.
GenericName=Web Browser
GenericName[ja]=ウェブブラウザ
# Not translated in KDE, from Epiphany 2.26.1-0ubuntu1.
# Gnome and KDE 3 uses Comment.
Comment=Access the Internet
Comment[ja]=インターネットにアクセス
Exec=/opt/google/chrome/google-chrome %U
Terminal=false
Icon=google-chrome
Type=Application
Categories=Network;WebBrowser;
MimeType=text/html;text/xml;application/xhtml_xml;image/webp;x-scheme-handler/http;x-scheme-handler/https;x-scheme-handler/ftp;
X-Ayatana-Desktop-Shortcuts=SubProfile;NewWindow;NewIncognito

[SubProfile Shortcut Group]
Name=Sub Profile
Name[ja]=サブプロファイルで実行
Exec=/opt/google/chrome/google-chrome --user-data-dir=/home/ユーザ名/.config/google-chrome/Sub
TargetEnvironment=Unity

[NewWindow Shortcut Group]
Name=New Window
Name[ja]=新規ウインドウ
Exec=/opt/google/chrome/google-chrome
TargetEnvironment=Unity

[NewIncognito Shortcut Group]
Name=New Incognito Window
Name[ja]=新しいシークレット ウィンドウ
Exec=/opt/google/chrome/google-chrome --incognito
TargetEnvironment=Unity

日本語以外の設定は消してあります。 青い色で書いたところが追加部分です。

X-Ayatana-Desktop-Shortcutsのところは、書いた順番がメニューの順番になるようですね。 そこに書いたSubProfileなどの文字列を使って[SubProfile Shortcut Group]というセクションを作り、メニューの設定を書きます。

ランチャーの右クリックメニューはこうなります。

実際に別プロファイルになっている事を確認して作業終了です。

今回はgoogle-chromeについて書きましたが、Chromiumでも同じやり方です。 ディレクトリのgoogle-chromeのところをChromiumに読み替えればok。 FireFoxについてもコマンドラインで別プロファイルを使う方法はあるので、サブプロファイルを作ってしまえばランチャメニューについての作業は同じようなものでしょう。 FireFoxのプロファイルについては適当に検索してください。

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ついでにメモ。 ubuntu付属のファイルマネージャでgoogle-chrome.desktopのアクセス権を変更したときのキャプチャ画像です。