2014年1月27日月曜日

gimp2.8のテキストツールで選択できるフォントを整理

windowsでgimpを使うと、テキストツールで選択できるフォントが大量に表示されます。 でも、実際に使うフォントはそんなに多くないんですよね。 ってことで選択可能なフォントを整理して、実際に使うフォントだけ表示されるようにしてみました。

環境はこんな感じ。

  • windows7 64bit home
  • gimp 2.8

参考にしたサイトはこちら。

fonts.confの内容を書き換えてgimpがウィンドウズのFontsフォルダの内容を読まないようにすればいいようです。 fonts.confは64bit版でインストール先を変えなかった場合「C:\Program Files\GIMP 2\etc\fonts\fonts.conf」にあります。 32bit版でも似たようなもんでしょう。

fonts.confを書き換えるには管理者権限が必要です。 管理者権限でメモ帳を立ち上げるか、fonts.confを適当な場所にコピーしてから編集し、管理者権限で元のファイルを上書きします。 まぁお約束ですけど、管理者権限での作業は失敗すると深刻な誤動作やエラーの原因になることがあります。 試す場合は自己責任でやってください。

書き換える内容は

  • <dir>WINDOWSFONTDIR</dir>

のコメントアウトです。 26行目あたりにあります。 こんなふうにすればok。

  • <!-- dir>WINDOWSFONTDIR</dir -->

これでウィンドウズのFontsフォルダは読み込まなくなります。 この状態でgimpを立ち上げると、テキストツールで選択できるフォントが無くなっています。

参考サイトでは「あとは使うフォントだけgimpのフォントフォルダにコピーすればよい」というような事が書かれています。 それだとフォントファイルが2つ必要になってストレージ容量の無駄ですよね。 ってことでシンボリックリンクを試してみました。 シンボリックリンクは管理者権限でcmd.exeを実行してmklinkコマンドで作ることができます。

windows7でやったので、管理者権限でcmd.exeを開く方法は、スタートメニューの「プログラムとファイルの検索」でcmd.exeを探して、

右クリックメニューから「管理者として実行」を選びます。

gimpのフォントフォルダの場所は設定ダイアログのフォルダーからフォント用フォルダーの項目を見れば分かります。 新規で追加してもいいです。

今回は「C:\Users\[ユーザ名]\.gimp-2.8\fonts」にシンボリックリンクを作りました。 管理者権限のcmd.exeでそこに移動して、次のようなコマンドを入力。

mklink ipaexm.ttf C:\Windows\Fonts\ipaexm.ttf
mklink ipaexg.ttf C:\Windows\Fonts\ipaexg.ttf

IPAexフォントへのリンクです。 MSゴシックとかは画像ファイルに埋め込むとライセンス上の問題が発生するらしいので、まずはこれから試してみました。 この2つのファイルにリンクをはり、gimpを起動すると...

シンボリックリンクでもちゃんと認識されました。 テキストツールに追加されたフォントはコチラ。

  • IPAexGothic
  • IPAexMincho
  • Monospace
  • Monospace Bold
  • Monospace Bold Italic
  • Monospace Italic
  • Sans
  • Sans Bold
  • Sans Bold Italic
  • Sans Italic
  • Serif
  • Serif Bold
  • Serif Bold Italic
  • Serif Italic

IPAexGothicとIPAexMinchoだけじゃなく、標準的なフォントを示すいくつかのフォントも追加されるようです。 少ないとはいえ、邪魔かなぁ。 ま、デフォルトのわけの分からないフォントで溢れている状態と比べれば雲泥の差ですよね。 これでいいや。

一応、MSゴシックとMS明朝も追加してみました。

mklink msgothic.ttc C:\Windows\Fonts\msgothic.ttc
mklink msmincho.ttc C:\Windows\Fonts\msmincho.ttc

追加されたフォントはコチラ。

  • MS Gothic
  • MS Mincho
  • MS PGothic
  • MS PMincho
  • MS UI Gothic

MS UI Gothicも付いてくるんですね。 まぁどちらにしても、ネットで公開する画像には使わない方が無難です。

メイリオも追加。

mklink meiryo.ttc C:\Windows\Fonts\meiryo.ttc
mklink meiryob.ttc C:\Windows\Fonts\meiryob.ttc

追加されたフォントはコチラ。

  • Meiryo
  • Meiryo Bold
  • Meiryo Bold Italic
  • Meiryo Italic
  • Meiryo UI
  • Meiryo UI Bold
  • Meiryo UI Bold Italic
  • Meiryo UI Italic

イタリックが無力なのに消せないという。 いやまぁ、探せば消す方法はあるのかもしれませんが。

フォント選択のコンボボックスの中身を見ると、やっぱりちょっと長いですね。 「メイリオ、使うかな?」とちょっと考えてシンボリックリンク消しちゃいました。

作業はこんな感じで。 これでgimpでフォントを選ぶときの時間はかなり短縮できることでしょう。

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ついでですが、inkscapeにもfonts.confがありました。 でもこちらはgimpと扱いが違うようで、書き換えてもテキストツールのフォント整理はできませんでした。