2015年2月22日日曜日

Wi-Fiを使って初期投資1万8千円、月600円でスマホを運用(2/6)

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IP電話

格安スマホには音声通話回線で電話ができるものとデータ通信回線しか使えないものがあります。 今回のネタで扱うのはデータ通信専用のサービスです。 じゃあ電話どうするのってとこですが、IP電話サービスを使用します。

IP電話っていうのはメインの情報網に電話回線ではなくインターネットを使った電話です。 スマホからインターネットにつなぐ経路はデータ通信回線でもWi-Fiでもokです。 サービスによっては普通の(固定/携帯)電話からインターネットに中継するサービスもあります。 で、相手が普通の電話の場合は相手の電話の近くでインターネットから電話回線に中継され、相手に声が届きます。 これならこちら側に音声通話回線が要らないのでデータ通信専用のスマホでも電話ができます。

IP電話の長所は、

  • 安い。
  • 回線の混雑に強い。

長距離通話などの部分に電話用の回線を使っていないため、格安スマホに限らず普通のスマホでも090の番号を使った通話よりも適当なIP電話と契約してそちらを使った方が安あがりです。 これから書く短所もあるので使い分けるといいでしょう。

IP電話の短所は、

  • インターネット回線の確保が必要。(Wi-Fiスポット or データ通信回線の残りパケット数)
  • 停電で通話不可。
  • 緊急電話(110、119)が使えない。
  • 回線によっては音質が不安定。
  • サービスによってはこちらの電話番号が相手の電話に正確に伝わらない。

インターネット回線の確保は大きな課題となります。 データ通信回線での通話は通信量の制限を気にかける必要があります。 そしてこのネタではインターネットにWi-Fiでアクセスします。 このWi-Fiが安定しないケースがあるのがネックです。 自宅や公共Wi-Fiが安定するかどうかは周りの電波状況次第なので、場所によってはブツブツ切れて使い物にならないかもしれません。 競合しなければ使いやすいんですけど、それは運次第ですね。

  • [メモ]

    ぷららモバイルLTEの定額無制限プランのように最高速度だけ制限されていてデータ通信回線を使い放題なサービスがあります。 それとIP電話の相性はかなり良さそうです。

1人暮らしの場合は緊急電話が使えないことが大きな問題になり得ます。 「街中で倒れたときは誰かを頼れる」って考えるとして問題は自宅です。 イザというときに困ります。 固定電話など別の通信手段を確保するか、大人しく通話できるサービスを選んだ方がいいでしょう。 もしくは、寮やシェアハウスなど自分以外の電話に頼れる施設に住むとか。

相手に伝わる電話番号についてはIP電話サービスや、相手の電話の種類によって違うようです。 IP電話の着信用の番号は050から始まるようなんですが、それが相手に表示されなかったり、微妙に違う番号で表示されたりするんだとか。 かけた相手に「誰?」と言われないように説明するのはちょっと面倒かもしれません。

実際に使うIP電話

実際に使うIP電話サービスについて、IP電話サービスにはプリペイドとクレジットカード払いの2種類があります。 プリペイドならブラステルが、クレジットカードでいいならNTTの050plusが良さそうですね。

ブラステルは最低限のサービスしかないけどとにかく安いです。 月の維持費無しで通話したときだけ料金がかかります。 今回はこれを使います。 小さな会社が運営しているのでインフラとしての信用は低め。 つまり、10年後に会社が存続しているという確証はありません。 災害時に通じるかどうかも不透明。

安定性で選ぶなら050plusですね。 NTTが提供しているので簡単にサービスが廃止される事はないでしょう。 月のサービス料は300円程度です。 しかし、電話が多いなら普通に音声通話回線でかけるより安くなります。 クレジットカードが必要なので今回のネタでは対象外。

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