2015年3月20日金曜日

Genymotionをインストール

以前Windows7が入ったPCにAndroid Studioをインストールしました。 それに付属しているandroidソフト開発用のエミュレータはずいぶん重いようです。 そこで、動作が軽いという噂のGenymotionをインストールしてみました。 そのときのメモを投稿しときます。

まずはGenymotionのオフィシャルサイトにいって会員登録をします。 そのときのIDとパスワードはGenymotionを初回起動するときに必要になります。 メモをしておきましょう。 長く使う予定があるならパスワード管理をしっかりと。 間違っても重要なアカウントのIDやパスワードと同じものを使わないように。

会員登録が終わったらオフィシャルサイトのトップページに戻って"Get Genymotion"をクリック。 ページの流れに従ってアーカイブを入手します。 個人用は無料です。 最初にダウンロードページに行った時はMac用のアーカイブが表示されるかもしれません。 自分の環境に合ったものを選びましょう。 Genymotionは内部でVirtual Boxのコンポーネントを使っているようです。 Virtual Boxを既にインストールしている場合はバンドルされて無いヤツを選びましょう。

アーカイブを手に入れたらオフィシャルサイトをサインアウト。 そしてインストール。 これは特に注意することも無いでしょう。 Genymotionの初回起動はこんな画面になります。

バーチャルマシンのイメージがまだ作成されて無いのでダイアログで作成を促されています。 デフォルト設定で続ける場合はそのままYesをクリックしてokです。 バーチャルマシンの作成場所を変えたい場合など、設定を変更する必要があるならNoをクリックして先に設定をしましょう。 Settingボタンをクリックすると設定ダイアログが開きます。 Virtual Boxタブでイメージの作成先を指定できます。

私が最初に作ったバーチャルマシンのイメージは作成直後で1GB程度になりました。 どこまで膨らむかは不明。 デフォルトの格納先は C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Genymobile\ になります。 Cドライブが圧迫されるのが嫌な人は変えておきましょう。

Android Studioなど、別の開発環境のadbを使う場合はVirtual Boxタブの右にあるADBタブでパスを指定します。 それは後から設定しても大丈夫です。

設定を変更せずに最初のダイアログボックスでYesをクリックした場合、 もしくは設定変更後にメインウィンドウのAddボタンをクリックした場合は"Virtual device creation wizard"というダイアログボックスが表示されます。

ダイアログの下の方、赤く強調表示されている行のSign inをクリックしてダウンロード前に作った会員情報を登録します。

登録後に"Virtual device creation wizard"に戻ると作成できるバーチャルマシンの一覧が表示されます。

適当なヤツを選びましょう。 android端末の画面解像度はPCのディスプレイに比べて1辺につき倍以上の細かさがあります。 あまり解像度の高い端末を選んでもPCのディスプレイに表示した時点で粗くなります。 マシンパワーの無駄です。 特定の端末にこだわらないなら、低解像度のものを選びましょう。

確認画面です。 Virtual device nameに適当な名前を入力します。 もちろんデフォルトでもokです。 Nextをクリックしたらイメージが作成されます。

メインウィンドウに戻って、先ほど作ったイメージを選択してStartボタンをクリック。 イメージを起動します。

androidが起動したらスワイプでロックを外しましょう。 Nexus7の場合はこんな画面になります。

androidの設定を日本語にしましょう。 細かいandroidの操作方法は割愛。 簡単に書きます。

  • 言語と入力を設定
    • Androidの言語(Language)設定で日本語に
    • キーボードと入力法方でJapanese IMEをチェック
    • デフォルト欄で日本語 - Japanese IMEを選択
  • 日付と時刻を設定
    • タイムゾーンの自動選択のチェックを外す
    • タイムゾーンの選択→日本標準時(東京)

動作が重いようでしたらGenymotionを終了し、Virtual Boxを起動して追加したバーチャルマシンのCPU数やメモリ容量などを調節しましょう。 また、ホストPCのCPUが仮想化支援機構(VT-xまたはAMD-V)に対応しているか確かめましょう。 対応しているのなら実際に動いているか確認。 bios画面でON/OFFの切り替えができます。 仮想化支援機構の詳細についてはgoogleにでも聞いてください。

androidアプリの開発に使うだけならここまででインストール作業は終了です。 しかし、この状態だと最低限の環境しかありません。 デフォルトのバーチャルマシンのイメージはGoogle Playに対応してないからです。

オフィシャルではありませんが、Genymotion上のバーチャルマシンでGoogle Playを動かす方法はあります。 ただし、完全に自己責任です。 エミュレータってだけでも自己責任ですが、Google Playは料金の支払いが発生します。 そのことをよく考えて自分が何をしているか分かっていて、それに責任が持てる人だけ使ってください。

まず、こちらのページからソフトウェアをダウンロードします。

ダウンロードするのはこの2つです。

  • ARM Translation Installer
  • Google Apps for Android(適当なバージョン)

バーチャルマシンにインストールします。 インストールするにはアーカイブをホストPCのエクスプローラなどからバーチャルマシンのホーム画面にドラッグ&ドロップします。 まずはARM Translation Installerから。 こんなダイアログが表示されるので、

OKをクリック。 インストールが終わったらバーチャルマシンの電源を切り、ウィンドウを閉じます。

バーチャルマシンを再起動したらGoogle Apps for Androidも同様にドラッグ&ドロップ。 Androidのバージョンによってはインストールが終わったらGoogle Play開発者サービスのエラーが表示される事があるようです。 どちらにしてもバーチャルマシンの電源を切り、ウィンドウを閉じます。

エラーが表示されるにしてもされないにしてもGoogle Playを使うにはアカウントの登録は必須です。 バーチャルマシンの再起動後にGoogleアカウントを追加します。 エラーが表示される場合、アカウント追加後にYouTubeをインストールしてしばらくしたらエラーメッセージが止まりました。 これが正しい対処法かは分かりません。 他の対処法があるかもしれないので検索してみてください。

Googleアカウントの追加時、画面がブラウザに切り替わって本人確認を促される可能性があります。 もし続けるなら、電話番号で本人確認を受けましょう。 そのページにはテキストメッセージの選択肢もありますが、それは日本のスマホや携帯では使えません。 (エラー表示がある場合、うっとおしいですが警告ダイアログが表示されるたびにダイアログを消して作業を続けましょう。)

(着信にはブラステルのIP電話サービスを使うといいかも? 着信のみなら無料で使えます。)

Googleアカウントの本人確認では英語のページが表示される場合と日本語のページが表示される場合、両方表示される場合があります。 英語の方は電話番号をそのまま入れればokです。 分かり辛いのは日本語の方です。

真ん中のテキストボックスの+81の直後に電話番号を入れます。 ただし、携帯番号や市外局番の最初のゼロは省きます。 例えば090-1234-5678なら+819012345678のように入力しましょう。 自動音声通話のチェックも忘れずに。

「コードを取得」をクリックするとブラウザはシリアルナンバーの入力ページに移動し、電話がかかってきます。 4桁のナンバーが言い渡されるので入力しましょう。 これで本人確認は終了。

エラーメッセージが表示されていた場合、おそらくこの時点では止まらないと思います。 Google Play開発者サービスのエラーを止めるには、Google Play開発者サービスをアップデートすると良いらしいのですが、Playストアを見ても表示されません。 ってことでGoogle Play開発者サービスを使っているYouTubeを入れてみました。

インストール直後はエラーメッセージは止まりませんが、しばらく待つと止まりました。 正しい対処法かは分かりません。 動いているので、これでいいって事でひとつ。